前職を辞めたのを機に主夫になって1か月。主夫生活当初の戸惑い、旅行や子どもたちのスクールホリデーをこなし、平穏な日中を満喫できる時期になってきました。
日本でも家事や育児をする男性が増えてきているそうですね。それでも主夫はかなりの少数派でしょう。やってみたくても世間体を気にしたり、築いてきたキャリアに傷がつくとか、再就職できるのかとか、よい印象を抱かないでしょう。
そこで主夫への思いやこれまでの一か月を振り返ってみます。
主夫になった理由
主夫になりたかったわけではなくて、ニュージーランドに来て5年自分なりに頑張ってきたので
- ここらでいったん休みたい
- この先やりたいことへの準備期間
が主な理由。
長い人生こういう時期もある。充電してまた動き出す準備。幸い妻はフルタイムで働いているので、一家5人路頭に迷うことはないですし。

主夫への抵抗感と自己肯定感
「男たるもの一家の大黒柱として家計を支えなければならない」とか「男は仕事、女は家庭」なんて考えはこれっぽちもないです。日本での大半の期間は、夫婦ともにフルタイム ワーカーの共働きでした。
性別による役割分担は全く無意味だと思っているので、家事だけでなく子育てだって母乳をあげる以外は全てやってきました。オムツ替えたり、風呂入れたり、保育園の送り迎えや仕事休んで子どもの看病だって。保育園では父母の会の役員を8年やって、最後の2年は会長もやってました。
共稼ぎでもいいし、どちらかが家に居なきゃならないなら稼ぎがいい方や外で働きたい方が外で働けばいい。私は引きこもり気味だけど、妻は真逆で社交的。なるべくしてなった状況と言えなくもない。
「家事や子育ては女性の仕事」が当たり前の時代に育った年代にもかかわらず、家庭の仕事を抵抗感なくできている自分は、けっこういい主夫なんじゃないかと思っている。この自己肯定感は大事。
収入が減ったことへの罪悪感

「5年間がんばっていたので少し休憩」や「将来への準備期間」とは言っても家計を苦しめるのも事実。少し罪悪感もあるので、パートタイムの仕事探しもしています。この辺りの感情は、黒か白、ゼロかイチで語れることではなく複雑な想い。
子どもたちも「えっー、それじゃあ日本に行けないじゃーん」とブーイング。先日結婚20周年旅行で奮発してしまったので、次に日本へ行ける日はいつになることやら。
専業主婦の苦労に気づく
月金で働く会社勤めの人は週末休みだけど、毎日食事の支度や子どもの世話をしている専業主婦は休みないですね。これつらいわ。金曜日の夜に「明日も朝食や夕食の支度しないとなー」と気づいて全然うれしくなかった。
平日は外で働いて「せっかくの週末くらいのんびりしたい」と言って休日も家事や育児をしない人は、専業主婦にも休んでもらうために家事や子育てしましょう。
最難関タスクは食事の準備
掃除や洗濯はそれまでもやっていたので、主夫になったと言っても増えた仕事は料理くらい。しかしその料理が大問題。献立を考えるのがひと苦労です。「そうだよ。それが一番面倒なんだよ。何を今さら」って言われるので妻には言いません。彼女このブログ読んでますけど。
夕食を食べながら「明日の夕食は何にしようかな」って考えちゃうくらい今の私には重荷。献立を考えるのって冷蔵庫と財布の中身を思い浮かべながら、創造力を働かせるので結構頭使いますね。創造力って苦手な領域です。
でもこのままでは「土曜日はカレーの日」みたいな週イチで必ずカレーライスになってしまうので、これまで料理をしてくれていた妻や娘からいろいろと教わっています。レシピに沿って作る私と違って、二人ともいい意味で適当に作るので教わる上では苦労。
「塩どれくらい入れるの?」と尋ねて「適当に」と言われても困る。でも仕方ないから適当に入れる。で、味見して適当に調整する。あー、適当でいいのか。
かみさん指導のもと自家製 hummus作り
ひよこ豆
豆乳
オリーブオイル
塩
こしょう
スパイス類それぞれ適量を混ぜ合わせて完成 pic.twitter.com/Pd4pvYHOdS
— やすたた🇳🇿𝐍𝐙から海外移住応援する主夫 40代子持ちでもやりたいことやる (@yasutata_tky) July 27, 2019
この1か月で最も難易度の高いミッションは、旅行前の「冷蔵庫の食材を使い切る」でした。食事の支度って頭使いますね。財布の中身を気にしながら何を作るかを考えるってホント大変。最終的には少し足りなくなったので食材を買い足してミッション コンプリート。
【新米主夫】
旅行に備えて余計な食材を買わずかつ使い切る、というビギナーには難易度の高い課題を与えられている😎この時のアボカドが食べごろになったきたので使えそう。アボカド味噌汁なんて言っている人がいたな。。。https://t.co/aGOE2ypPuD
— やすたた🇳🇿𝐍𝐙から海外移住応援する主夫 40代子持ちでもやりたいことやる (@yasutata_tky) July 3, 2019
近所とのつきあい
ある朝 Messenger に着信あり。朝の仕事を終えてひと息つこうかなというのときに「時間あればお茶でもどうですか」とお誘い。
普段から世話になっている方なので、私が一人で家にいるので声をかけてくれたのかな。そういう心遣いはありがたい。そして次の日には、その方からパソコンのヘルプのお願い。人に頼られるのはとてもうれしい。
同じ「お茶する」でも、週末とはちょっと違う時間の流れ方に普段とは違う心地よさを感じた。
子どもが帰宅したときの安心感
末っ子は11才。まだひとりでの留守番を許される年齢ではないので、彼の帰宅時には家にいるようにしています。
共働きのときには、彼は上の子の授業が終わるのを待って帰って来てたけど、今はその必要はなし。そのせいか、家に着いたときの彼から安どの表情が
伺える。それを見るとこっちも「いよいよ夕食何にしよう」となりかけの時間帯にホッとする。家を守る立場で子どもの帰りを迎えるのもいいもんだなって。

さいごに
しばらく食事の準備は大変そうだけど、続ければ解決できそう。それよりも家族と過ごせる時間が増えたのはうれしい。
次の一か月ではどんな変化があるだろうか。また次の一ヶ月後にこの主夫生活をレビューしてみよう。
