みなさん「教育移住」という言葉を知っていますか。私はつい最近ある人からこの言葉を聞いて知りました。意味は
子どもにより良い教育環境を与えるために海外へ移住する
ことです。つまり「孟母三遷の教え」ですね。
孟母三遷の教えとは、子供の教育には、よい環境を選ぶことが大事だという教え。また、教育熱心な母親のたとえ。
故事ことわざ辞典より
我が家のニュージーランドへの移住理由の一つが、三人の子どもたちの教育でした。単に英語が話せるようになるだけでなく、自分の意見を言える人になってほしいという願いです。我が家は教育移住していたんですね。
教育移住を耳にする数週間前に、たまたまニュージーランドと日本の学校の違いに気づいたことがありました。また、「教育移住」でググってみたところ、かなりの検索ボリュームがあったので、需要もそれなりにあることが分かりました。
そこで今回の記事では、子どもたちから聞いたニュージーランドと日本の学校の違いから私が気づいたことを紹介します。
目次
きっかけになったツイート
この記事を書く数週間前に、下のツイートをしました。子どもの学校から来た校内のクロスカントリーに関する案内です。
子の学校から連絡。クロスカントリーに関して:
“1. Children can choose to run the non-competitive or competitive race.
2. Students are permitted to run in bare feet but do at their own risk.
3. Everyone who runs/walks the course earns house points.”緩い or 選択の自由😃
— やすたた🇳🇿𝐍𝐙から海外移住応援する主夫 40代子持ちでもやりたいことやる (@yasutata_tky) July 21, 2019
内容は、
- 競うか競わないか
- 裸足で走るかどうか
- 歩いてもいいよ
この案内を見たときに、「こういった選択の自由は日本の学校と全然違う。生徒それぞれの考えが尊重されている」とあらためて感じました。
これまでにもクロスカントリーを見に行ったことはありました。そこで見た光景は日本とは全く異なりました。みんな褒められてるんです。一位の子だけでなく、どんな順位の子も、歩いてゴールした子さえも。最後にゴールした子は、みんなに拍手されて先生にはハグされてました。
しかし、初めてその様子を目にしたときには、正直に言って「なんでもっと頑張って走らないんだ。どうして先生も周りの保護者も走るように指導しないんだ」と思いました。
誰だって褒められればうれしい

でも褒められるとうれしいですよね。大人でさえ。
私は地元のホッケーチームに所属しています。単なるホッケー好きの大人が集まっている、一切練習なし週イチの一試合を楽しむだけのチームです。そういうチームだからかもしれませんが、ここでもとにかく褒められます。失敗しても「Nice try」、「Good work」とか。するとうれしいです。下手でも「楽しい。またやろう」と思えて続けています。
大人だって褒められればうれしいんですから、子どもなら尚のこと でしょう。
子どもに聞いてみたニュージーランドの高校
そこで子どもたちにニュージーランドと日本の高校での違いはどんなことがあるのか聞いてみました。
※日本を離れた当時は中2と小6。今は大学1年と高校2年
※あくまでもうちの子が通う学校からの例です。校則の厳しい学校もあります
授業中に音楽を聴くのも飲み食いもOK
調べごとをしたり、問題を解いてるときにスマホなどで自分の好きな音楽を聴いてもいい。同様に飲み食いもいい(ただし先生が話しているときはダメ)。理由は、ひとそれぞれ集中できる環境や状態が違うから。
私が通っていた高校も自由な学校でした。校則らしい校則と言えば「置く場所がないから自転車やバイク通学は禁止」くらい。制服もなかった。それでも授業中に音楽を聴くとか飲食は、校則に載せるまでもなく禁止。日本の学校ではそれが当たり前ですよね。
クラス単位でまとまることがない
これだけだと分かりづらいですね。要は、日本だと文化祭や運動会でクラスが一致団結して何かをすることってありますよね。彼女たちの学校ではそれがないそうです。
ただ、これを聞いたときにはどんな点がいいのか分からなかったので子どもに尋ねました。いわく
なるほどね。関心させられました。
見えてきたニュージーランドの教育の良い点
上のクロスカントリーの案内や子どもたちから聞いた日本の学校との違いから見えてきたのは
一人ひとり考えやどんな環境で持ち味を発揮できるのかはみんな違う。だから、お互いにそれを尊重し合あおう。そうすればだれもが最大限努力し、自分なりの成果をあげることができるし、建設的な話し合いにつながる。
子どもたちには、自分の考えを持ち素直にそれを表現できる人になってほしいと願っています。異なる考えがいじめの対象になる環境ではそれは難しいと思います。しかしお互いの異なる考えを尊重し合える環境では、それが育まれていくんだろうと思いました。
ニュージーランドに来て良かった。と同時に、日本の教育も他国の良い点を取り入れてみんながのびのびと暮らせる社会になってほしいと願う。