あと数時間でCOVID-19(コロナウィルス)のこれ以上の拡散を抑えるための外出規制が始まります。まずは4週間、不要不急の外出が禁止になります。
一か月ほど前にニュージーランドで初の感染者が確認されてから、あれよあれよという間に外出禁止という今までに経験したことのない状況に身を置くことになります。
正直なところ、ウィルスへの恐怖は少ないですが、経済が停滞し、それに伴う治安悪化が気になっています。日本の外で、住むことが許されているとは言えニュージーランド人と比べると弱い立場である自分や家族の生活はどうなっていくのか。
これまでのこと、これからのことを書いてみました。
そもそも何が規制されるのか
すでに子どもたちが通う学校や多くの会社が閉まり、勉強も仕事も可能な限りインターネットを利用して行われています。
それに加えて4週間の「外出禁止」が始まります、しかし、ウィルスに感染した隔離ではないので、4週間ずっと家にこもっていなきゃいけないわけじゃありません。
まずは、どんな店やサービスが引き続き営業できるのか。基本的には生活に欠かせないモノは営業できます。例えば:
- スーパーマーケット
- 病院
- 薬局
- 銀行
- 郵便局
- 宅配や物流
- ガソリンスタンド
レストランやカフェは閉まります。ピザ屋などの持ち帰り用食品の提供もなくなります。みんな自宅で食事です。
一般人が許される外出は、上のサービスのための外出です。つまり:
- スーパーマーケットに買い物に行く
- 具合が悪いので病院や薬局に行く
それらに加えて、気分転換や健康維持のために近所を散歩したり、公園で遊ぶことは許されています。ただし、行動を共にできるのは家族だけ。友だちと家の周りをブラブラするのはダメです。
要は、できるだけ人と人との接触を減らして、これ以上のウィルス拡散を食い止めようという策です。
私たちは4月のイースターホリデーの週末には国内旅行を計画していましたが、残念ながらキャンセルです。
ここまでのスーパーマーケットの様子
最初の感染者が見つかったときには、スーパーマーケットから米やパスタ、トイレットペーパーなどの棚は空になりました。
私はその前日に買い物に行く予定だったけど、「まあ次の日でもいいから今日は家にいよう」と予定を変えたのが悔やまれました。米が無くなりそうだから行こうと思っていた買い物だったので。
そんな混乱がありましたが、その後は一時的に棚が空になることはあっても、食べるものがなくて困る、トイレットペーパーはどこで買ったらいいんだ、という事態にはなりませんでした。
スーパーマーケットや政府からも「在庫はたっぷりあるからパニックで買いだめしなくても大丈夫」と再三アナウンスがありました。
感染者が徐々に増えてくるとスーパーマーケットは入店規制をするようになりました。それが原因で一時的な騒ぎになっても、混乱が続くようなことはありませんでした。
私が暮らすオークランドはたくさんの国から来た人で構成されていますが、みんなわりと冷静に行動するんだなという印象です。
下のツイートはロックダウン3日目の私のツイートです。それまではマスクをしている人は、主に中国や韓国の人が中心でしたが、少しずる世間の様子は変わってきていました。
スーパー行ってきた
– 月曜朝9時にしては混んでた
– 米、パスタ、小麦粉は品薄
– 野菜果物は心配ない
– トイペたくさんあったけど購入制限
– レジの人ピリピリ感放出
– マスク着用20%くらい
– 手袋着用チラホラ世の中の不安を垣間見て、冷静に前向きに過ごすのが大切だと思った
— やすたた🇳🇿𝐍𝐙家族移住×Web×ブログ×主夫 (@yasutata_tky) March 22, 2020
次はロックダウン2日前のツイートです。だれも経験したことがないであろう事態の準備が着々と進んでいるのを感じました。そんな中、本屋ではボードゲームやジグソーパズルを抱えている人が何人もいたのが、大変な時間を少しでも楽しもうという姿勢が垣間見えてホッとしました。
用事があってショッピングモールに行ってきた
思ったより人がいたけど、スーパー含めて入店制限してる店もあればそうでない店も
薬局は現金使えなかった。フードコートは営業してる店もあった
急に物々しくなった感じだったけど、本屋ではジグソーパズルか売れてたのがほのぼのした
— やすたた🇳🇿𝐍𝐙家族移住×Web×ブログ×主夫 (@yasutata_tky) March 23, 2020
さらにロックダウン前日のツイート。マスクや手袋の着用は日に日に増えて、店側の対応も徹底していました。日本と違ってインフルエンザが流行している季節でもマスクをしている人はほぼいない社会なので、多くの人のウィルスへの恐怖が現れていました。
Wairau の PAKn SAVE は並ばずに入れて、いつもの週末より空いてた
店員はみんなマスク、レジには透明な衝立、客のマスクや手袋の着用も増えてる
マスクしてる客、どこでマスク手に入れてるんだろうか。気になる。買うつもりはないけど
— やすたた🇳🇿𝐍𝐙家族移住×Web×ブログ×主夫 (@yasutata_tky) March 24, 2020
それでも困っている人に寄り添える心の余裕があるのを目の当たりにして安心しました。
近所の New World にも行ってきた。そこにしか売ってないものがあるんで
並んだのは10分くらいかな。みんなきちんと並んでたし、「お年寄りは先に」と困っている人に寄り添う気持ちもあってホッとした
PAKn SAVEとは違ってカートの持ち手を消毒してくれていた
多少高いだけはある
— やすたた🇳🇿𝐍𝐙家族移住×Web×ブログ×主夫 (@yasutata_tky) March 25, 2020
さいごに
ロックダウンを前に、政府からの緊急メッセージがスマホに届きました。主な内容は、「ルールに沿って家にいてください」といったロックダウンへの協力。
そして締めの一文が素晴らしかった
Lets all do our bit to unite against COVID-19. (原文のまま)
「みんな一致団結してCOVID-19に立ち向かおう」って感じかな
誰も経験したことがない事態なので誰だって不安になるだろうけど、勇気づけられるような一言で明るい未来を期待してロックダウンを迎えられそう。
ウィルスへの免疫力を保ちつつ、ストレスをためず、深刻に考えすぎずに、家族や社会との協力で乗り越えてく行くしかないでしょ。