私は、若いときに海外生活に憧れるも、勇気がなくて外に出られなかった 40代のフツーの日本人です。でも20数年前の私が、今と同じような量や便利さでいろんな情報にアクセスできたら海外に出ていただろうか。いや、きっと同じ。日本に閉じこもったままだっただろう。
だから、留学やワーホリで単身ニュージーランドに来ている人たち、素直にカッコいいと思う。どんな理由で来ていようが、私には彼らが素敵に見える。
若いころ海外へ行ってみたかったけど勇気がなくてできなかった。だから今ワーホリや留学で単身海外に来ている若い人たちがとてもカッコよく見える。
今こうやって家族で日本を離れて暮らしているので、人生でデッカイ後悔することは防げたけど、やっぱり若いころに出たかった。
— やすたた🇳🇿𝐍𝐙 (@yasutata_tky) 2019年1月22日
海外での暮らしに興味はあるんだけど、「失敗したらどうしよう」とか「自分にはどうせ無理だろうな」と後ろ向きになっている人
海外に憧れていた遠いあのころ
今でこそニュージーランドで暮らしてますけど、若いころは海外暮らしにただ憧れているだけでした。その頃のことを振り返ってみると…
高校時代
3年の時に、1年間のオーストラリア留学から戻ってきた女の子がクラスに加わった。先生に気兼ねすることなく、まわりの目を気にすることもなく自分の意見を言う彼女の姿は、何となく高校に通って、将来を考えたこともなかった私には、とてもカッコよく見えた。
「自分もそんなことができたらな」と憧れた。
大学時代
高校生のころの海外への想いが残っていたので、とりあえず大学時代は英語に触れられる環境に身を置きました。まわりには帰国子女や海外留学を経験している人がたくさんいました。
長期の休み明けは、彼らから海外旅行や短期留学の話を聞く機会がよくありました。そういう彼らと同じ時間を過ごしても、私の頭に浮かぶ想いは、高校時代と同じ「自分もそんなことができたらな」止まりでした。
ヒトはどういう人に惹かれるのか

どんな人に魅力を感じたり心を惹かれるか。
やっぱり自分ができないことを実現している人、自分が持ち合わせていない何か光るものを持ってる人。そういう人ってスゴイな、カッコいいな、ステキだなって映ります、私には。
例えば、私の妻。学生時代からの付き合いですが、彼女は私にはない感性や物事の考え方を持っています。興味のあることに積極的に取り組む行動力や前向きな考え方は、私にはない素質であり素養です。だから20年ものあいだ一緒に暮らしているんだと思います。
海外に出る理由は必要か
明確な理由や聞きほれてしまうような理由なんて要らないじゃないかな。
- なんとなく
- 何をやっても上手くいかないから逃げたい
- いいことあるかもしれない…知らんけど
こんな理由でも充分。自分の意志で行動して一歩踏み出すだけでいい。そうすればきっとそれまでとは違う景色が見えてくるはず。日本を出たからこそ気づく日本の良さ、言葉が不自由な環境での暮らしから得る自信。いろんな気づきや変化があると思う。
親の考えで海外に連れてこられた私の子どもたちでさえ、移住当初と比べたらたくましくなったように見えます。
留学やワーホリはムダなのか

「留学やワーホリはムダ」って意見を聞くことがあるけど、私はムダとは全く思わない。海外生活を終えた先の暮らしの中で、何かの役に立つときが来るだろうと思う。
長い人生で数年の留学やワーホリは遠回りなのか、ムダなのか。その正しい判断時期は死ぬ間際なんじゃないか。数日先の天気さえ外れることがあるのに、昨日までの経験が数年、数十年先にムダかどうかなんて誰にわかるんだろうか。
また、「今どきインターネットでいろんな情報が手に入るんだから、高い金払って海外に行く必要はない」って話も聞きます。でも本当にそうでしょうか。
例えば、ニュージーランドのことを調べたら「ニュージーランドにはフレンドリーな人が多い」と分かりました。でもそれを知ったところで何なのか。現地でそれにまつわる何らかの経験をして、その後の生活に活かせないと無意味じゃないですか。
下のツイートは、私がニュージーランドに来て2週間後くらいの出来事です。日本のように対顧客ではなく、対等な人としてこう言われたと感じて、穏やかな気持ちになったことを覚えています。日本でも同じようなことをすれば、レジの長い行列にイライラすることも減るんじゃないかとか、周りの人にどんな言葉をかけたらいいのか、そんなことを考えるようになりました。
スーパーマーケット。「ありがとうございました」と頭を下げられる日本より、「have a nice evening」と言われるNZのほうが心地よい。
— やすたた🇳🇿𝐍𝐙から海外移住応援する主夫 40代子持ちでもやりたいことやる (@yasutata_tky) June 10, 2014
さいごに
石橋を叩いて渡る人も壊しながら渡ろうとする人も、何か新しいことに挑戦するときには多かれ少なかれ戸惑いや不安はあるはず。それでも「やってみよう」と決心した結果、留学やワーホリで海を渡ったわけだから、それだけでもまずは立派な前進。
20数年前の私はそれができませんでした。だから私にとっては、留学やワーホリで海外に出ている人はカッコいい存在です。