日本でも電子決済が普及し始めているようですが、ニュージーランドでは一足先に日常生活では現金を使わない生活が一般的になっています。スーパーマーケットでの買い物やカフェでコーヒー一杯買うのにも電子決済が主流です。
とても便利で普段現金を使う機会が少ないので、日常生活で現金が必要な場面があるのかを考えてみました。また、日々の生活で現金を使わないなら旅行者も現金いらないのでは?とも思ったので、旅行者目線でも検証してみました。
さらに、この記事を書くにあたって日本の電子マネーについても調べたら、ニュージーランドの電子決済とは違う面が見えてきました。合わせて紹介します。
- ニュージーランドの電子決済の簡単さと日本との比較
- 日常生活で現金を使うシーン
- ニュージーランドへの旅行者は現金が必要かどうか
どこでも使えるニュージーランドの電子決済
ニュージーランドの電子決済は、クレジットカードと EFTPOS(エフトポス)というデビットカード(銀行のキャッシュカード)が主流です。ですので、冒頭の写真にあるようなカードリーダーがある店ならどこでも使えます。どのクレジットカード(店が提携している)や EFTPOS でも使えます。同じカードなのにあの店では使えるのにこの店では使えない、といったことがありません。とてもシンプルな仕組みです。
一方、日本で広まり始めているPayPay、楽天Pay、メルペイといった電子マネーは、、、よくわかりません。この記事を書くにあたって調べましたが、発行元がたくさんあって複雑すぎます。使える店もサービスによってまちまち。現金を使う煩わしさはなくなるでしょうけど、種類が多すぎて使い勝手が悪そうです。
電子決済のメリットとデメリット

何事も良い面と悪い面があります。電子決済も同様です。以下メリットとデメリットを考えてみました。
- 現金を持ち歩かなくていい
- 小銭を使う煩わしさがない
- 使用履歴がわかる
- 盗難、紛失時の補償
- 盗難、紛失時の不正利用
- カード読取機やカードに不良があると使えない
- 停電だと使えない
- 100%の店で使えるわけではない
電子決済と現金決済のどちらが優れているかは、人それぞれの生活スタイルによって変わってくるので優劣はつけません。一つ大きな違いは、クレジットカードは盗難や紛失時の不正利用に対して保険で補償されますが(条件あり)、現金にはそういった補償がありません。
日常生活で検証
ニュージーランドの最大都市オークランドで暮らす、ごく一般的な我が家の日々の生活で現金が必要なのかを検証します。
※電子決済:クレジットカード、EFTPOS、オンラインバンキング
- スーパーマーケット
- カフェ、パン屋
- ガソリンスタンド
- 公共交通機関(AT HOP という日本の Suica のようなカード)
- 駐車場(アプリも)
- 学校(教材や寄付)
- 家賃
- 光熱費、通信費
- マーケット(一部の店では EFTPOS は使える)
- 学校の一部の支払い
- 日本領事館
上のとおり思いつく限りだと、日常生活で現金じゃなきゃだめなケースはごくわずかです。人によっては「最後に現金を使ったのがいつなのか覚えていない」と言っているのもうなずけます。

旅行者も現金なしで過ごせるか
これだけ現金を使う機会が少ないと、もしかしたら旅行者も現金使わずに(クレジットカードで)済むんじゃないかと思いました。一例ですが、先日行ったクイーンズタウンへの家族旅行で検証してみます。
※電子決済:店頭やオンラインでのクレジットカード
- 航空券
- 宿泊先
- レストラン、カフェ
- レンタカー
- スキー(道具レンタル、リフト、スクール、食事)
- 各種アトラクション(ミルフォードサウンド クルーズなど)
- スーパーマーケット
- ガソリンスタンド
- 駐車場
- 土産物屋(買い物してないけど、まず使える)
- 自宅と空港の往復に使った乗合いタクシー(使える会社もある)
※電子決済が可能でも現金を使った場合は「使える」としてます
※航空券の購入や宿泊代のクレジットカード払いだと手数料を求められたので EFTPOS を使用しました
こう見ると主要な観光地を巡るようなパックツアーならクレジットカード( Visa や MasterCard なら安心。私は日本の三井住友Visaカードを使っています)があれば、両替はいらないかもしれませんね。旅行者は EFTPOS が使えないので念のため両替したほうがいいとは思うけど。

下の写真は、日曜日によく行くタカプナ マーケットや、オークランドの街中から車で1時間くらいにある観光客にも人気のマタカナ マーケット。現金のみの店が多いです。

さいごに
現金には現金の良さがありますが、電子決済に慣れてしまうと現金を使うのは面倒に感じます。特にスーパーマーケットやカフェで小銭を使うときには。
ニュージーランドの電子決済は、日本の電子マネーのような複雑な仕組みではありません。店によって使うサービスを選ぶ必要はありません。とてもシンプルです。だれにとっても簡単に利用できる方法が、日常生活をより便利にしてくれるのだと思います。