前回の記事 就職、永住権申請に暗雲 プランBを求めて移民アドバイザーに相談 で書いたとおり、移民アドバイザーに相談したことで以下の二つがわかりました。
- 私がオークランドで就職しても、すぐには永住権申請に必要な160ポイントには届かない
- 妻が仕事(条件あり)を見つければすぐにでも永住権を申請できる
幸い妻は、2年ほど勤めていた学校の仕事を辞めて少しのんびりしていた時期でした。状況が状況なだけに休憩を少し早目に切り上げて新たな仕事探しを始めました。しかも、永住権申請に必要な条件を満たす仕事です。
この記事では、私と妻の就職活動の結末と、ニュージーランドの共働き事情を紹介します。
私の就活
で、私の就職活動はどうかというと。。。
なかなか仕事が見つからないことや、たとえオークランドで仕事が決まってもすぐには永住権申請できないことがわかったため、精神的に落ち込む日々が続いていました。
そんな中たまたま見つけた求人、IT関連職だけど未経験の職種で日本語を必要とする仕事に応募しました。それまでとは違う職種だったのでCVの書き直しが必要でしたが、求人の読み方や押さえるべきポイントは身についていたので、修正後のCVでも自信を持って出せました。するとそれまでの苦労がウソのように、二度の面接を経てすんなりと決まってしまいました。
望んでいた職種ではなかったけど、その先希望の仕事に就ける保証はないし、精神的にも参っていたので、ニュージーランドでの職歴を作る意味でも働き始めました。
妻の就職活動
結論から言うと、妻は見事に
永住権を申請できる仕事を手にしましたー
彼女の就職活動については、下の別記事でまとめています。私とは違って社交的な彼女らしい仕事の見つけ方を紹介しています。ぜひ読んでください。

ニュージーランドでの共働き
なんとか私も妻もフルタイムの仕事を見つけて、夫婦ともにフルタイムでの共働きが7年ぶりスタートしました。
東京で暮らしていたときの共働きは、子どもたちを保育園に預けていたので朝夕の送り迎えがあって忙しい日々でした。しかし今は、そのころと比べたら子どもたちは大きくなって、以前のように手がかからなくなってきたのでかなり楽でした。炊事、洗濯、掃除などの家事を子どもたちが手伝ったくれたのも大きな助けになりました。
さて、共働きでの悩み と言えば、子どもの体調が悪いときや学校が休みで子どもの面倒を看ないといけない場合ですよね。このようなときの対応は日本とニュージーランドでずいぶん違うのを感じました。
日本では、多くの場合女性が有休使って休みますよね。「子どもの体調が悪いの今日は休みます」なんて言ったら上司に嫌がられることも。しかしニュージーランドでは事情が違います。
まず、自分や家族の病気やケガを理由に取れる休み Sick Leave(病気休暇) があります。これは Annual Leave(有給休暇)とは別です。そのために子どもの看護で休みが必要なときでも気兼ねなく休めます。
Sick Leave については Sick leave (病気休暇) 日本にも導入してよ をどうぞ

また、子どもの病気ではなく学校の事情で休まなきゃならない場合もあります。教師の会議や研修で休みになることもありますし、ストライキで休みになったこともありました。この場合は、日本と同じように有休を使って休む人もいれば、学童保育のような施設に預ける人もいます。中には職場に子どもを連れて来る人さえいます。
私が専門学校に通っているときには、子どもを連れてきている私と同い年くらいの学生もいました。先生に許可を取る際は、「今日は子どもも一緒です」と許可されるのが当たり前のような聞き方でした。
子どもの留守番については ニュージーランド 14歳未満の子の留守番はダメ! をどうぞ

また、ニュージーランドでの3人目の女性首相は産休や育休を取る国ですから、男女平等の意識も日本より強いです。なので、休むのは必ずしも女性ばかりではありません。
子どもを理由に休まなければならないことはだれにでも起こりうること。また、ニュージーランドでは14才未満の子どもだけでの留守番は法律で禁じられていること。そういった事情を誰もが理解しているので、日本と比べると共働きでも働きやすいです。
さいごに
子どもたちの成長やニュージーランドの労働環境のおかげで、我が家にとっては日本での共働きに比べたら格段に楽なニュージーランドでの共働き生活。そして、最大の懸案であった永住権申請も、妻が条件を満たす仕事を見つけたことで目途がたちました。
次回はこの連載の最終回。永住権の申請と取得の話を紹介します。