娘が小学生だったころに聞かれたことがありました。
唐突に聞かれたし、何になってほしいかなんて希望は全くなかったので、正直に答えました。
ニュージーランドでの暮らしは6年目。子どもたちの教育もニュージーランド移住の理由の一つだったので、最近は教育移住という面で子どもたちにどんな影響があったのか考えています。
この記事では、上の会話をふと思い出したことから、娘の性格とニュージーランドの教育が合っているなと親目線で感じたこと を紹介します。
どんな子か
小さなころから好奇心旺盛。なぜ?どうして?が大好き。読書好き。
ちょっと変わった子かもしれない。今でも食事中にその日に学校であった出来事や勉強したことを話したがる。しかし理数系の科目が好きな彼女の話には、私も妻もついていけない。話すのをあきらめてくれるのを期待して「聞いても理解できないけど、それでも話したいならどうぞ」と言ってもうれしそうに話す。
勉強が楽しい。ニュージーランドに来た当初の英語レベルは、年齢相応の中学1-2年レベル。それが数年後にはニュージーランドの高校で数学や物理では校内一位。第一希望のオークランド大学バイオメディカル サイエンス学部に入学。
かといって勉強ばかりしていたわけではない。学校ではブラスバンドやプロダクション(演劇)に自ら参加。自宅では、しょっちゅうスマホで YouTube 観たりゲームもしてる。そのくせ電子書籍は苦手なので重い教科書を毎日持ち歩いている。
バイトは特技を活かして塾講師や家庭教師。数学、化学、物理、生物なら日本語でも英語でも教えられる。
ニュージーランドの教育 何が彼女に合っているのか
ズバリ のびのびとした教育環境。いくつか例を挙げると
いいたいことを言える環境
みんな同じであることや平均化を好み「出る杭は打たれる」文化だと、周りの目を気にするようになって言いたいことを言えなくなる。しかしニュージーランドでは自分の考えを表現できる。「みんなそれぞれ考えは違う」が前提なので、たとえ周りの意見と違ってもその違いを理解してもらえるから。
あー言えばこう言うタイプで議論好きな彼女にとっては、自分の話を聞いてもらえる安心感があるのでしょう。
好きなことや得意なことを伸ばす
欠点を底上げして均一化を図るのではなく長所を伸ばす教育のため、高校では一部の必修科目のほかは選択式なので、好きな科目の勉強に集中できる。実際に娘は、数学、化学、物理、生物と理系科目ばかり選択していました。
第二言語で勉強することはものすごく大変ですけど、持ち前の好奇心旺盛な性格であくまでも楽しく学んでその困難を乗り越えて行きました。新しいことを学ぶのが大好きな娘には、うってつけの環境でした。
性別で差別されない
女性に参政権が付与された最初の国。産休を取る首相。日常生活に目を向ければ、たくさんの女性がフルタイムで働いているし、女性管理職も多い。これらのことからもわかるとおり男女平等が重視される社会。
したがって教育においても同様に、性別に関わらず平等な機会が与えられる。STEM (Science、Technology、Engineering、Maths) 科目を学ぶ女性が多いのも特長。この点も真正な理系娘には、好きな勉強ができる喜びを与えてくれました。
さいごに
正直なところ、ニュージーランドの教育環境がここまで彼女に合っているとは知りませんでした。のびのびと好きな勉強をしている彼女を見ると、我が家の移住は間違っていなかったと思いました。
3才から定期的に眼科に通っていた影響から、何年も前から眼科医になりたいと言っていた娘。現在はその目標に向かってオークランド大学で勉強しています。
まさに 自分のやりたいこと を見つけて、それに向かって努力している真っ只中。
