就職活動を始めたもののCV選考後のオンラインテストで失敗の繰り返し。その対策は、すぐに解決できることではなさそうなので、どうしたものかと悩んでいました。
子どもの大学入学のことがあり、少しでも早く永住権がほしい状況。しかし、それまでの就活の手応えからすると、すぐに仕事が見つかるかは全くわからない。失敗の連続でむしろ「もうこのまま仕事が見つからないんじゃないか」と考えるほど。
このままではマズい。私が仕事を見つけて永住権を申請するのとは 別の作戦、プランB を考える必要がありました。
その別の策とは、私だけでなく 妻が永住権を申請する 方法。彼女も日本では大卒、フルタイムで10年以上働いていました。ニュージーランドではパートタイムで2年ほど働いていた経験もあります。それらの経験を活かせる方法はないのだろうか。
移民局のウェブサイトで調べたところで、自分たちの理解や判断が正しいかどうかはわからないので、専門家である移民アドバイザーや移民弁護士に相談することにしました。
この記事では我が家の経験から
- 専門家への相談は無料と有料どちらがいいのか
- 専門家への相談は必要か
を紹介します
専門家への相談は無料か有料か?
移民法のプロである移民アドバイザーや移民弁護士に相談するにあたって調べましたが、「初回30分無料」などの無料相談を提供している専門家もいれば、初めから有料サービスのみ提供している人もいました。
無料には無料の理由があるでしょうけど、どちらがいいのでしょうか。
まずは無料相談
食事に行くレストランを決めるときでさえも、友人のすすめやインターネット上の評価を一つの判断基準にする時代。同じように専門家を選ぶにあたっても、友人や日本人向けの情報誌を頼りに、まずは無料相談を試しました。
電話や直接会っての相談で四軒あたりました。どの専門家もすでに自分たちで知っている程度の情報提供のみでしたが、一人だけ妻でも申請できる可能性があると教えてくれました。しかしこの専門家、より具体的な説明を求めた有料となる二度目の相談では、初回と180度違うことを言い始めて、私たちにとっては全く信用できない人だとわかりました。できることならここでその名前を叫びたいですけど止めときます(自制
本来なら1時間に数百ドルでも請求できるような専門家たちです。そもそもそういった人たちに無料で教えを乞うなんて虫の良すぎる話でした。
気を取り直して有料相談
以降は、直接会って話ができる移民アドバイザーの有料相談を利用しました。メールでの相談は記録が残る点はいいんですが、時間がかかるので避けました。
事前に私と妻のCVを送り、たっぷり2時間ほどの相談で二つの驚きの情報を教えてくれました。
- 私がオークランドで仕事を見つけても、すぐには永住権申請に必要なポイントには届かない
- 妻の日本やニュージーランドでの経歴を利用して就職すれば、すぐにでも永住権を申請できる
いやー、ホントびっくりでした。妻でも永住権申請が可能なこともさることながら、私のオークランドでの就職ではすぐには申請基準に満たないとは。理由は、職歴でのポイントが認識していたよりも低かったためです。このアドバイザー、その私の間違いも含めて、根拠となる条文をしっかりと示して説明してくれたのでとても信頼できました。
ちなみにそれまでの専門家はみんな、私が就職すればすぐに申請できると言っていた。。。
妻の仕事探しという新たな壁が出てきましたが、やっと自分たちが求めていた情報にたどり着けたのでひと安心しました。
相談して気づいた点
相談は無料と有料どちらがいいのか
必ずしもどちらがいいとは言い切れませんが、込み入った話なら有料相談がいいでしょう。ケチケチせずに初めから有料で相談していれば時間を節約できたはず。しかし、おかげであらためて学んだこともありました。
- 自分で調べてもわからないことを専門家に相談するならしっかりと対価を払う(有料相談を利用する)
- 専門家といえども間違いはある。できれば複数の専門家に相談する
- 充分な時間をとって相談する
専門家への相談は必要か
3年半もの間まったく専門家に相談しなかったのは、大きな間違いでした。特に途中で移民法の大きな変更があったのにもかかわらず。おかげで私の就職ではすぐには申請基準に満たないケースがあることには気づきませんでした。
そもそもの我が家の移住計画は、世話になった移住エージェントのアドバイスを元にしていました。移住エージェントも自分たちで扱った事例から永住権への道のりを提案できるでしょう。しかし彼らは法律を熟知している専門家ではありません。我が家は最終的には永住権を手にしましたが、もっと早い段階で移民アドバイザーや移民弁護士といった専門家に相談すべきでした。そうすればもっと早く永住権を手にしていたかもしれません。
私は、専門家へ相談をした上でどんな可能性があり、どうやって目標にたどり着くかを決めることを勧めます。
