2019年6月に仕事を辞めて始まった主夫生活の7か月目。
大きく二つのことがありました。
- 親兄弟に会うために日本へ行く
- 専業主夫を辞める!
ニュージーランドに移住して5年間のこと、永住権を取れてこの先の人生を考えてのことなど、いろんなことを思い悩み、はかりにかけて仕事を辞めたのが半年前。
その時の想いをつづった記事はこちら >>> 仕事を辞める 主夫へ転職
あいかわらずの危機感や決断力のなさ、面倒なことは先送り、のんびりなど様々な言葉で表現できる性格と、これまた生まれ持ったものなのか運で、やっと次の一歩を踏み出すことになった。
そんな主夫生活7か月目、2020年1月でした。振り返ってみます。
日本へ行く

2年ぶりの日本旅行。
あと何回会えるのか
どれくらいかは分からないけど、時間が限られているとこは分かっている。
数か月に一度程度だけど、日本で暮らしている親とはビデオチャットで顔を見ながら話はする。
表情や声のトーンから元気なのか、以前と変わりがあるのかないのか、なんとなく感じることはある。でも実際に会って感じるそれとは違うってことも、前回の一時帰国で感じていた。
順番でいけば親が先に逝く。それがいつなのかは誰にもわからない。数年や隔年に一度日本へ行けて、あと何回時間や空間を共有して言葉を交わせるのか。
日本は夢の国
旅行中は一切の家事労働から解放される。主婦/主夫にとってこのことが、どれだけリラックスした時間をもたらしてくれるのかがよく分かった。
夕食の献立を考えなくていい。食事の準備も後片付けも、掃除も洗濯もしないくていい(コインランドリーで洗濯はしたけど)。
さらに日本なら言葉の心配もいらない。
お土産は何を持って行こうか。どこで何を食べようか。何を買ってニュージーランドに帰ろうか。旅行前も旅行中も楽しいこといっぱいの日々だった。
何百回、何千回と上り下りしたであろう自宅の狭くて急な階段を、昔と同じ体の運びとリズムで駆け下りたときには、妙に懐かしい感じがした。
私にとっての日本は、ディズニーランドよりよっぽど夢の世界だ。
前回の失敗を踏まえた予定
前回の日本訪問は、3年半ぶりの日本で、初めての一時帰国だったので、たくさん予定を詰め込んでしまい、親と話したり、ゆっくりと過ごす時間が少なかった。
そのために今回は、私は自分の予定はほとんどなかった。朝はのんびり起きて朝食、通勤時間を避けて子どもと外出。夜は親兄弟、親子孫の三世代で食事。
私は、もともと親とはそんなに話をしないけど、慣れ親しんだ家で親と過ごした数日間はとても穏やかに過ごせた。
専業主夫を辞める

兼業主夫になる!!!
それまでの半年間、専業主夫をしながら思い悩むことがありました。このまま働かずに主夫でいいのか、と。
家事も立派な労働。その考えは今も変わらない。でも私にとっては、専業主夫でい続けることによる懸念が二つ
- 経済的に100%妻に依存する生活が不安で息苦しい
- このままでは自分の人生に後悔する
経済的に他人へ依存する生活
働いて収入があるのが当たり前だった日本での20年に及ぶ会社員が抱く、自分の収入がなくなることへの不安と罪悪感。
身体的に働けないわけではない。子どもが大きくなったので、大人が日中家にいて彼らの面倒を看るなきゃならないわけでもない。
妻だっていつ急に働けなくなるか分からない。
3年学校に通って少しのんびりしたいと思ったのも主夫生活を始めた理由の一つだった。でも心の底からリラックスはできなかった。
家族5人で暮らすのに十分な収入があるわけではないので少なからず罪悪感もあったから。カフェでコーヒー飲むのも気が引けるときだってあった。
後悔する人生
このまま専業主夫を続けたら、きっと後悔する人生になる。
ニュージーランドで3年間、ITの専門学校に通って無事卒業した。一応はITの仕事にも就いた。
でも、学生生活は不完全燃焼だったし、就職も希望していた職種とは全く違った。それまでのニュージーランドの生活について「目標に向かって必死に取り組んでいたか」と聞かれても、胸を張って「はい!」とは答えられない。
そのせいか、どうしても自分に自信がない。
だから、やってみたいと思っていた仕事をすることで自分に自信を持ちたい。そんな思いも抱きながらの2019年後半だった。
訪れた転機
そうこうしていたらまた、運が味方をしてくれた。
かつて迎えた人生の転機で世話になった人から仕事を依頼された。思ってもみなかった事態。またあの人に世話になってしまう。もう日本がある北に足を向けて寝られない。ありがたい。
業務は、リモートでウェブサイトの更新。ウェブでものづくりをしてみたいと考えていたので、こんなにいい仕事はない。
この仕事を足掛かりに別のリモートの案件をとったり、ニュージーランドでの就活を再開したり、やりたいことが出てきた。
前向きな心持ちになってきたのがうれしい。
さいごに
パートタイムでリモートワーク。主夫業と収入を伴う仕事の兼業。
日本旅行と新たな仕事で2020年はいいスタートを切っている。このチャンスを今後につなげていきたい。
専業じゃないけど主夫生活は続く。